「色」で決まる映画っぽさ(1)

すっかり機材紹介的なブログになってしまい、当初掲げていた「プロっぽい映像を作る」がおざなりになってしまっていたので、久々に何か書かねば。。

前回はフレームレートとシャッタースピード、被写界深度なんかを簡単に説明しましたが、それは撮影時に押さえておきたいポイントでした。

それで撮った映像をそのまま編集して完成でも十分美しい映像になるとは思いますが、デジタルならではのクリーンすぎる映像がどうしてもフイルムの質感とは違ってしまいます。平清盛では知事やおばさま方に画面が汚いと言われてる見たいですが、やはりひと味加えたいのがフイルム好きの性でしょうか。

まずフイルムとビデオの違いとして良く言われるのがダイナミックレンジです。

んで今回はこのダイナミックレンジについて書こうと思います。

直訳すると「強弱の幅」であるダイナミックレンジ。光の最も弱い(暗い)部分から最も強い(明るい)部分のどこまでを処理できるかが、フイルムとビデオの見た目に差をつけます。

全く違うシチュエーションの写真で申し訳ないのですが、上がフイルムで撮った写真、下がデジタルで撮った写真です。

analogue-range

digital-range

デジタルの方は空が白く飛び人物は黒くつぶれています。一方フイルムの方は太陽の場所もはっきりと分かり、人の顔も見えます。

このフイルムの広いダイナミックレンジをどうすればデジタルで表現できるのか?

僕の場合ですが、マイナス補正で撮影してなるべく明部の白トビが無い様にし、ポストで暗部を持ち上げます。

minus

上は大げさな例ですが、顔は見える様になり空も飛ばずに残っています。

足りない情報を無理矢理変化させているので画質はどっちにしろ劣化してしまうのですが、多少ノイズが気になっても暗部を持ち上げる絵の方が、白トビして完全に情報を失った映像よりも自然に見えると思うのです。下はプラス補正で撮った映像の明部を下げてみた例ですが、どう頑張っても空を復活させるのは無理です。

plus

明部から暗部までを滑らかに見せる事で、映画のフイルムっぽさを表現してしまおうと言う感じです。

ということで今回は大まかな説明になってしまいましたが、次回は色作りに使っているプラグインの事などを書きたいと思いますのでよろしくどうぞ。

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