Fotodioxの可変ND付きマウントアダプター

大量の種類のマウントアダプターをそこそこのクオリティーでお求めやすく製作、販売するFotodioxから出ているND Throttleという可変ND付きアダプターを購入、しばらく使ってみた感想です。

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従来式の可変NDフィルターはレンズ前面のスレッドにねじ込むタイプで、レンズ交換のたびに外しては着けるという作業が発生したり、フィルター径の違うレンズにはステップダウンリングを使わなければならなかったり、すぐにホコリが付いてしまったりと、何かとめんどくさい部分がありました。

そこで何年か前にHolyMantaと言う会社がクラウドファンディングで話題を集めたのが「レンズとセンサーの間にNDフィルターを挟む」というアイデア。ミラーレス用のアダプターはフランジバックの関係からかなり厚みが出ます。そのたっぷりある空間を利用して、可変ND機構を内蔵するというものです。

ただお値段300ユーロと若干高く、手を出してませんでした。そんな中でFotodioxが同じ仕組みのアダプターをモラルの欠片もなく投入してきたので、それはもう買うしかありません。

今回紹介するのはVizelex ND Throttle Fusionというもので、価格は250ドル。電子接点付きのフラッグシップバージョンなので、結局大して変わらない値段になってしまいました。

最初から動画用途の想定なのか、スタンダードなギアが付いているのが面白いですね。ただ粘り気が強く若干重たいので、高トルクのモーターでないと動かないような気もします。しかも手で回す時はそのギアを触るので、若干指が痛い。

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電子接点付きなのでEFレンズの絞りをカメラ側でコントロールできるのは嬉しいのですが、絞ろうとダイヤルを回すと一旦開放側まで開いてから指定したf値に行きます。仕様なのかバグなのかわかりませんが、毎回絞りが激しく動くのでレンズにダメージを与えてしまわないか心配になります。こういう部分でMetabonesの出来の良さに改めて気付かされます。

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そして可動部から漏れ出すネバネバ物質も気まずい

さて肝心のNDフィルターですが、そこまで悪くない。ネット上の討論ではケラレが出るとか色味が変わるなどといった意見が散見されますが、僕が使った限りでは頭を抱えるほどの問題は起きなかった様に思います。若干のカラーシフトはカラコレで治る範囲です。

フレアも対して既存のものとは変わらず、許容範囲だと思います。画質がそこまでソフトにならないところにも感心。そして必ず酷い目に遭っていたXパターン問題も見受けられません。

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一番暗くした状態で4K撮影、右が100%拡大

リングはハードストップ機構なので、最小と最大がわかり易い作りになっているはずなのですが、自分の所有する個体は最大を一度通り越してしまいます。品質管理もうちょっと頑張って欲しいです。頑張れ。

当たり外れの多いFotodioxですが、個人的にこれはオッケーです。素早くレンズ交換ができる便利さは現場で特に実感。唯一の問題はNDフィルターが付きっぱなしになってしまうところで、もう一つ通常のマウントアダプターを持ち歩く必要があります。でも最近はどのカメラもISOベース感度が高いので、夜の撮影や被写界深度を相当深くしたい場合でもない限り、心配する必要はないかもしれません。