Blackmagic Micro Cinema Camera用リモコン

あけましておめでとうございます、今年もポツポツ書いていこうと思います。

コンパクトなシネマカメラとして登場したBlackmagicのMicro Cinema Camera。ドローンに搭載される事を見越して、拡張ポートを搭載したことで話題になりました。また外部からカメラの操作ができる装置をサードパーティが開発できるということで、面白いアクセサリーがじゃんじゃん出るんじゃないかとワクワクしていたのですが、もうすぐ発表から1年も経つのにどの企業からも登場せず。

ある程度知識があれば自作できてしまうということで、CheesyCamさんがリモコンの作り方を披露しました。

これを見たオーストラリアのPhilip Lemonさんという方が奮発、同じ仕組みのリモコンを個人的に生産、販売しました。絞り、ISO、シャッタースビード、録画ボタンが載ったリモコンは注目を集め、生産が追いつかない状態に。

そしてなんと今度はズーム、フォーカス、色温度まで手元でコントロールでき、Bluetoothを介してスマホからも操作できる全部載せのリモコンを発表。クラウドファンドのKickstarterで資金を募っています。

自分は生産待ちのオリジナルをキャンセルして、こっちをサポートすることにしました。1月18日の時点では残り20日、資金もゴールの4分の一程度集まったようです。

値段も1万5千円程度と、ニッチな製品にしては求めやすい価格。操作性の悪さを一気に解消してくれるようなので、Micro Cinema Cameraを所有している方は試す価値ありかもです。

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シネレンズに挑戦する新参企業たち

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少し前までは映画に使うレンズといえば大体がCookeやZeissと言った大御所でした。しかしここ最近のデジタルシネマ革命で選択肢は増え、手軽に扱える写真レンズを使った制作が当たり前になりました。今まで聞いたことのなかった韓国や香港の企業が格安で面白いレンズを作り始めて、それに目を付けたクリエイターたちが作品に投入します。

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韓国のSamyangがRokinonブランドで欧米に挑んだのは、キヤノンやニコンのそれよりも割安なマニュアル単焦点レンズ、そしてギア付き”なんちゃってシネレンズ“。瞬く間にインディー現場に浸透します。香港のSLR Magicも絞り値f0.95を謳った格安レンズで知名度を上げていきます。

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SLR Magicのめっちゃ明るいレンズ

Samyangなんか当初は3つのブランド名を使い混乱を招く怪しすぎる企業だと思っていたのですが、いつの間にかレンズ選びの選択肢に入るほどに。SLR Magicもアナモルフィック関係の商品で勝負をかけ、いつの間にかある程度の人が認知するメーカーになりました。

しかしここまで盛り上がったものの、やはり写真レンズを使うことは一応邪道であり、現場でのネックになることに変わりありません。フィルター径や胴体の大きさがレンズによって違うので、毎回マットボックスやフォローフォーカスの位置、三脚のバランスを調節し直さなければならず、足手まといになります。

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さて、2010年にZeissが写真レンズをシネレンズ的ハウジングに積み替えたCompact Primeシリーズを発表し、その問題点を解決します。追ってキヤノンも同じコンセプトのシネレンズを投入。そこにSchneiderのXenonも加わるなどして賑やかになります。しかし安く買えるシネレンズとはいえ自称映像作家にとってはまだまだ高嶺の花、手の届きそうで届かない微妙な価格にストレス。

そんな中、去年暮れから今年にかけてちょっと楽しいムーブメントが起き始めます。各社の本格的なシネレンズ市場への参戦です。

Veydra

Veydra

初めてマイクロフォーサーズマウント用に設計されたシネレンズとしてKickstarterで資金を募り、話題となりました。リハウジングで有名なDuclos Lensesさんが関係してるみたいですね。堅牢な金属ボディーとコンパクトさが物欲をそそります。6つのレンズを揃えれば映画撮影に必要な画角をほぼカバーできます。そして価格はなんと1本899ドル!(最ワイドの12mmは1199ドル)かなりお手頃です。

Xeen

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Rokinonから突如発表されたシネレンズ。Compact Primeを意識したデザインで、コンセプトも同じく写真レンズを新ボディにリハウジングしたもの。フルフレームのセンサーにも対応しています。レンズ群は既存のものと同じですが、コーティングの方法を新しくして高画質化を図ったそうです。価格は一本2500ドル。ちょっと高めですが、競合製品が4000~5000ドル台なので、約半分ほどの値段で揃えることができます。今のところ24、50、85mmだけのラインナップですが、徐々に増やしていく予定とのこと。

「SLR Magic Anamorphic Lens」

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SLR Magicが勇気を出して2xアナモルフィックレンズと、16:9画角で良い感じのアスペクト比になる1.33xアナモルフィックレンズを同時に発表。GH4が4:3収録に対応したことで、そこを狙ってきた感じですね。すでに同社が販売しているアナモーフォットとレンジファインダー、そしてレンズを一体化させた感じのデザインです。値段は2500ドルから3000ドルを予定しているそうです。デモ映像はまだ無いようなので、インタビューを乗っけておきます。

Celere HS

celere-hs

撮影監督が自ら自分にとってパーフェクトなレンズを作ろうと考えて立ち上げたらしいこのプロジェクト。ライカのボケ足、クックレンズのコントラストなど、様々なレンズメーカーの特性を一つのレンズにぶち込んでみたそう。特筆すべきはそのレンズの重さ。全てのレンズが同じ重量になるように設計されているので、ステディカムやギンバルを使う場合にレンズ交換をしてもバランスを取り直す必要が無くなるとか。まあそんなこと言ってどうせ微調整はしなきゃいけないのでしょうが、それでもかなりの時間短縮にはなります。この時代に新しくレンズ群を設計する理由として結構大事なポイントの一つになると思います。一本3000ドルほどになる予定です。

このように、仕事で使えそうなシネレンズを破産しない値段で個人が手に入れられる、もう夢の様な事態です。そして何とも悲しいことに、この市場はもう完全に海外組の縄張りになってしまった感じです。シグマとかが何か出してくれれば、ちょっと割高でも買うと思うんですけどね。日本企業がこのマーケットに価値を見いだせないでいる間に、僕もプライドを捨てて韓国のレンズを買ってしまいそうです。

怒濤の製品発表ラッシュ

C300、1DC、C100、1DX、5D Mark III、D800、D4。どれも魅力的なものの、背伸びしないと手の届かない値段。金欠クリエイターが思わず財布を覗いてはうつむいてしまうこの一年の発表でした。

5Dの革命が元々異端だった訳だし、こりゃもうだめかと諦めかけていた今日この頃でしたが、その心配も吹き飛ぶ様な製品発表が立て続けに起きました。

まず一番手がソニーのa99。

a99

フルフレームセンサー搭載で、動画はフルHDの1080p。HDMIからのクリーン出力も可能なようです。値段も$2798と、5Dの強力なライバルになる事間違い無しです。

そしてニコンから「D600」。

d600

これもまたフルサイズセンサー搭載カメラ!D800の弟分に当たります。スロー撮影は720pの60コマ/秒。HDMIからのクリーン出力も可能で、お値段が$2099(!)。

そこから隙を入れずに出てきたのが、待ちに待たれたGH2の後継機「GH3」。

gh3

フルHDで60p撮影ができ、しかも噂に終わると(勝手に)思っていた70Mbps All-Iコーデックが採用されました。値段も驚愕の$1299。これはヤバい。

お腹いっぱいなところで、全く予想もしていなかったキヤノンからいきなり6Dたるものが出現。

6D

5D Mark IIIのしょぼいバージョンで、写真の連写機能やAF性能に至っては7Dに劣ると言う、なんだか良くわからないカメラです。値段が$2099なところからしても、たぶんD600の対抗馬モデルという位置づけな気がします。動画コーデックは5D Mark IIIと同じものが選択出来、スロー撮影も720pなら可能です。

と言った感じで20万円台、あるいは10万円台で買える強力なカメラが出そろったと思います。ここまでいきなり同時に出されると本気で何を買えば良いのか迷いますが…

あと、もう一つのブラックホースがある事も忘れてはいけません。Blackmagic Designから発表された弁当箱、「Blackmagic Cinema Camera」。

blackmagic

七月の終わりに出荷が始まった約3000ドルのカメラ。広いダイナミックレンジとRAW撮影機能をうたうこの動画専用カメラ。あわやS16な小さめのセンサーに、フレームレートは最高30p、ISOが200、800、1600でお世辞にも凄いとは言えないこのスペックですが、とりあえず下の映像をご覧下さい。すべての常識が吹っ飛びます。

2012年

あけましておめでとうございます。LAはほぼ一日遅れの新年です。

今年はもうちょっと記事を書ける様頑張ります。

cinema 5D の方達がRED SCARLET Xのテストとレビューを載せてました。

パート1

パート2

テスト映像

今年もさらに映像撮影が身近になっていく気がします。

新年早々テキトーな記事で申し訳ないですが、今年もよろしくお願いいたします。

CMOSに対する各社の答え

IBC2011がアムステルダムで開催されていますが、ARRIがAlexaの発展型いくつか発表しました。

そのうちの一つ、Alexa Studioと言うこの新しいカメラですが、シャッターが電子式でなく機械式のロータリーシャッターを採用しています。

シャッターを機械式にする事で、CMOS特有のウザイ歪み現象が無くなるそうです。

Alexaの中に搭載されるロータリーミラーシャッター

興味深い事に先日ソニーが正式発表した映画用カメラF65も、同じくロータリーシャッター機構をオプションで追加できるのです。

デジタル映画製作の二大メーカーが同じ時期に同じ方式の解決策を提示したのが面白い。これがこれからのハイエンドモデルの標準になるんでしょうか?

キヤノンとかが超格安でロータリーシャッター付きのレンズ交換式ビデオカメラなんかを出してはくれないもんですかね。